日本企業の経営者の資本コストにかかる意識

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2018/1/6付の日本経済新聞に興味深い記事があったので紹介します。

資本コストを意識、4社に1社どまり、民間調査、投資家と対照的。

企業の資本コストへの意識が希薄――。コンサルティング大手KPMGの調査によると、資本効率の改善に向け「経営層が資本コストの意識を共有すべきだ」と答えた企業は25%にとどまった。79%に上った投資家と対照的で、資本コストを巡り企業と投資家の間で意識格差があることがわかった。

資本コストは企業に対する株主の期待収益率を示す。企業は資本コストを上回る収益率を出せば投資家の期待にこたえていることになり、株価上昇につながる。

2014年発表の「伊藤リポート」をきっかけに企業の資本効率への関心は高まったものの、その前提となる「資本コストを詳細に把握している企業は全体の半分に満たない」と山根洋人パートナーは分析する。

調査は17年8~9月に東証1、2部上場の253社と、機関投資家34社を対象に実施した。企業のうち33%が「中長期の企業価値が株価に適切に反映されていない」と答えた。

日本企業は営業ばかりして来た方が社長になるケースが多いですし(英米では半分くらいは財務出身だったかと思います)、ファイナンスの知見に乏しく、売上高ばかり気にしている、良くても利益ばかり気にしていることが多いと感じます。

また、CFOも経理部長が肩書きを変えただけ、ということが多く財務マネージャーとしては???というCFOが多いのではないでしょうか?

更に「自分の会社」という言い方をよくしますが、さも自分の所有物かのような言い方をしていますので、どういう意識かをよく表していると思います。

日本企業はサラリーマン経営者を含めた従業員に乗っ取られた状態であり、全体としてはコーポレートガバナンスが効いておらず、非常にエージェンシーコストが高いのだと思われます。

本来の姿として、株主の会社を経営しているのだ、と意識するように変えていきたいものです。個人投資家も今よりももっと積極的に企業経営に働きかけることが出来るのではないかと。

従業員にとっても、国民、国全体にとっても長期的にはその方が良いと信じています。

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