JTのM&A

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良本でした。

JTは海外M&Aの成功例としてよく挙げられますが、そもそも民営化する以前から日本国内の市場縮小(=20-60歳の人口とGDP per Capitaがタバコ消費のkey driver✖️人口減少)するという分析・予測、成長の為には海外進出が必要、その時に競合となる企業群、それらに対抗する術、をよくよく研究していたことが記されています。

従って、M&Aの戦略的意義、ターゲット企業候補のスクリーニングが確りとなされており、現場の発案や投資銀行からの持ち込みでポッと出の案件をやっている多くの日本企業とはそもそもが異なります。

また、自分たちでは海外で経営なんて出来ないからガイジンに経営を任せるしかない、どうやって任せるか?もキッチリ考えています。

そこから先は、元ゴールドマン・サックスの服部暢達さん(早稲田大学大学院ファイナンス研究科 客員教授)なんかは、新貝さんの個人技だと思う、とおっしゃっていましたが、買収対象の幹部・管理職全員と面談して、ずっと居て欲しい人、すず辞めてもらう人、一定期間は居て欲しい人、をJT自ら決めています。

これは殆どの日本企業にはなかなか出来ないことでしょう。

ただ、タバコに関しては事業ドメインが明確でブレようがなく、競合もはっきりしており、戦略的意義に照らしたターゲット企業候補の洗い出しなどが実行し易かったという点はあるだろうと考えます。

それにしても、JTが行ってきたことがかなり具体的に描かれており、とても勉強になります。

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